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シミュレーションゲームの作戦研究&リプレイを掲載してます
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 シャークヘッド2の新企画としてVASSAL画面を使った「大盤解説」をときどきやりたいと思ってます。今回はOMEGA7殿(ドイツ軍)とasasin殿(ソ連軍)の対戦の一部について許可をいただきましたので、これをもとに解説したいと思います。

 OMEGA7殿のドイツ軍セットアップは

http://signalgames.blog51.fc2.com/blog-entry-154.html

 に掲載されてますのでご覧ください。

 ドイツ軍の北方フォーメーションF。最左翼に2-6を配置するのはやむを得ません。補給切れですが、ここに置かないと包囲されるので。問題はその右隣の4-6歩兵です。ソ連軍のN部隊は合計31戦力あるんですが、このうち12戦力で2-6を6:1(±0)で攻撃し、スキー部隊が2ヘクス戦闘後前進すると4-6が包囲されてしまいます。残り19戦力で4:1(+1)攻撃が成立するため、確実に除去されます。

 つまり、この配置だと3分の2の確率で2ユニット除去されます。ソ連軍は行動ポイント2つで2ユニット除去なら十分。4-6をさらに右斜め下のヘクスに配置すべきでした。こうするとソ連軍は4-6を6:1で殴り、2-6を3:1攻撃すると思います。運がよければ4-6も生き残ります。配置を90点と書き込みましたが、55点ぐらいかも。

 フォーメーションGは、多分ソ連軍がいきなりは攻撃してこないので、二線になっていれば基本的に大丈夫。特に序盤の2ターンは、ここを動かさずにJの第2装甲にポイントを使いたいところ。5-5を1枚突出させたのはソ連軍のKの移動を妨げるのに有効。ただ、あんまり大きな効果はないかも。80点と書いたけど90点に修正。

 フォーメーションHは正面のソ連軍が強力なので、7戦力だとDEを食らう可能性があります。ソ連軍WRは第1打撃軍と合わせ、2ヘクス正面なら35戦力、3ヘクス正面なら46戦力を集中させられます。2ヘクス正面の平地なら最低9戦力なければ4:1でDEがあります。3ヘクスから殴られるヘクスは森林にして、平地で守るヘクスの攻撃正面を2ヘクスにしないといけません。この配置で2カ所でDEまたはDRを食らうと、戦線修復が追いつかなくなって、直接アプローチの連続攻撃で加速度的に崩壊する恐れがあります。この配置だと平地で5:1、森林で4:1を1回受けます。30点と書いたけど、よく見ると40点ぐらいかな。まあ、まずいです。

 フォーメーションIは地形がいいのと、部隊の平均戦力が高いので正面攻撃は多分受けないでしょう。問題は迂回してくるソ連軍WLに対応できるかどうか。戦車をもっと早期に下げられる位置に持ってこれます。ヘクス3130は12戦力で守っても2:1までしか立たないので、5-5を別に回すと戦車を1個余らせることができます。2ターン以降の戦線をどう張るか考えて配置を工夫できるはずです。

 フォーメーションJは 唯一ドイツ軍が優勢な正面。第2装甲の戦車は他戦線に回せるよう、道路上に配置するのが得。1回の移動でブリャンスクまで下げられます。グジャンスクに死守部隊を1個残し、オリョルの前面まで戦線を下げればいいと思います。スヒニチ方面にシフトしても補給切れで各個撃破されるだけでしょう。

 さて、この配置ならソ連軍はどうするか。私のセットアップは以下のような感じです。

09030801

 ここから移動はN、K、WR、WLの4ポイント。以下のように動きます。


 戦闘はNとWRで2ポイント。1ポイント貯金です。戦闘後のおおまかなイメージはこんな感じ。

09030803

 Nの最北端の戦闘は6:1。森林と補給切れが相殺するので修正なし。3分の2の確率で除去。絶対に2ヘクス前進できます。これにより、その隣の歩兵は4:1包囲攻撃が可能。補給はもともと切れているので+1修正。退却できないので自動除去。

 WRの戦闘はショックアーミーの正面で5:1、その隣で4:1(-1)の攻撃。4:1の方はDEはないけど3分の2の確率でDRになります。5:1の方はDEの確率も3分の1あります。この結果両方のヘクスで前進できると、ドイツ軍は平地で低戦力で守らなくてはいけなくなります。本来西方に下げなくてはいけない装甲も使って守らないと一気に戦線が崩壊する危険性も。こうなるとソ連軍は思いっきり直接アプローチで圧力をかけ、北方の突破に回す戦力を減らすことができます。

 WLの方は戦闘せずに迂回前進。こちらもドイツ軍は戦線を下げないと大変。前で頑張ってもユフノフで道路が切られると、補給切れになる可能性があります。

 ドイツ軍の第2装甲はの戦車は早期に穴埋めに回さないといけないですが、この配置だと道路を有効活用できないので、ちょと不安です。

 勝手にいろいろ言わせていただきました(←いつものことですが)。もちろん他に有効な作戦はいくらでもあると思います。
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» 無題
これみると、どうやら相当に下手を打った模様です(笑)

折角なので今度、実際にどうやったかログお見せしますね。

まあ、あんまり卒無さ過ぎるソ連軍じゃらしくも可愛げ無いですから!(負け惜しみ)
asasin 2009/03/09(Mon)03:28:00 編集
» 無題
解説、ありがとうございます。
こうやって解説していただけるなんて、うれしいです。

それにしても、正面が崩壊ですね…。
やはり、3スタックで守るのがいいんですね~。

赤軍でもメール対戦を始めたのですが、ドイツ軍よりもさらに難しいと感じました。
OMEGA7 2009/03/09(Mon)04:32:06 編集
» 失礼しました
 書き込みありがとうございます。

>asasin殿

 下手を打ったかどうかは、結果的に勝ったかどうかで決まります。作戦自体には正しいも間違っているもありません。自分で失敗したと思っても、相手がびびったり、ダイスが好調だったりして勝つときはいくらでもあります。勝負は時の運。

 効率的な作戦は少し研究すれば見つけるのは困難ではありません。そこからプレイヤーの個性をどう出すかがポイントであり、面白みだと思ってます。

 私は効率的な作戦をベースにして「半歩」ギャンブルするスタイルを常に念頭に置いてます。「1歩」ギャンブルするのがDASREICH殿、「2歩」ギャンブルするのがyagi殿です。それ以上にアグレッシブな人を「昭和のゲーマー」と呼びます。

 「卒のある」ソ連軍で、どんな無謀な攻撃があるか分からないとびびらせるのも作戦の一つ。でも本当に無謀な攻撃をしたら負けるので、そう思わせるのにとどめるのが難しいところ。

>OMEGA7殿

 3スタックで守るのはショックアーミーがいる間だけです。20戦力がいなくなれば、「戦線の角」以外は2スタックで大丈夫(角を森か都市にすれば8戦力でも大丈夫)。

 ソ連軍がショックアーミーを引っ張れば、ペナルティに応じて都市を順番に明け渡せば守れるはず。

 このゲームの特徴は、ヘクスの目がいわゆる「縦目」になっていることです。普通は攻撃方向の東西にヘクス列を通すのに、あえて南北方向にヘクス列が走っている。つまり、正面2ヘクスで守りやすくなってます。逆に側面に回られると守りにくい。

 つまり、デザイナーが「間接アプローチ」をソ連軍プレイヤーに強いるように「間接アプローチ」しているんだと私は解釈してます。
西新宿鮫 URL 2009/03/09(Mon)13:34:32 編集
» 無題
>「2歩」ギャンブルするのがyagi殿です
吹いた
yagi 2009/03/11(Wed)21:08:32 編集
» 失礼しました
yagi殿

 失礼いたしました。自分では慎重なプレイヤーだと思っておられたらすいません。
西新宿鮫 URL 2009/03/13(Fri)21:55:19 編集
» 無題
というかむしろ一歩踏み越えている私です(笑)
あっ技量とかじゃなく、一線をということですが(苦笑)

今年はこのギャンブル好きな性格をなおして
枯れた芸風にイメチェンしようかなぁと
思ってます。
(絶対無理だけど(^^;)苦笑)
DASREICH 2009/03/14(Sat)01:22:15 編集
» 重ね重ね失礼してます
DASREICH殿

 枯れた仙人風キャラで「フォフォフォ、お前の目はまだゲームに勝つことばかり目指している!それではまだ半人前じゃ」と一喝して、相手の攻撃を緩めさせる作戦も有効だと思います。
西新宿鮫 URL 2009/03/14(Sat)01:34:16 編集
» 無題
いえいえ、誉め言葉と喜んでいますから。
どうぞ、思い切ってやってください。
全く・・・、楽しんでいますから!!
yagi 2009/03/14(Sat)23:38:59 編集
» そういうことでしたか
龍虎さんのブログで「最近庭猟師殿のプレイスタイルが『昭和のゲーマー』っぽくなりつつあり」というコメントがありましたが、こちらを読んでいませんでした。なるほど話がつながりました。

龍虎さんのところでは軽い情緒的な書き方をしましたが、たぶん本当は↓。

時節柄本業の仕事量がピークに達してまして、部下が体調を壊してしまったりしてました。ゲームだったら投了したくなるような状況ですが、現実はそうはいきません。

このままだと立ち行かなくなるっていうんで、「この仕事は後でやればよし、この仕事はここまでやって当面放置せよ、この仕事は徹底的にやるべし…」的な整理をここんところずっとしていたんですね。「考えこまずにまず決める。そして走りながらまた考える」。そうした影響がゲームのプレイスタイルに表れて、ゲーム的には極端なジャッジを以前より安直にしてしまってたんじゃないかな。

先日の対戦は初期配置がひどく悪かったらしく、始まってすぐにケンモホロロ状態に陥ってしまいました。来週は陣営を入れ替えて再戦の予定ですが、どうなるかな。
庭猟師 2009/03/19(Thu)03:34:18 編集
» そういうことだとすると
 庭猟師殿

 勝手にいろいろ書いてすいません。書き込まれているような内容だと私がイメージしていた「昭和のゲーマー」とはちょっと違いますね。

 初期配置をミスったふり(あるいは本当にミスって)、ソ連軍にどんどん攻めさせる一方、中盤ぐらいからサドンデス狙いで準備し、最後にガンガン攻撃、駄目だったらごめんなさいが「昭和のゲーマー」です。

 庭猟師殿のスタイルは「絶望的状況に投入された有能な中間管理職の合理的プレイ」ですかね。また勝手なことを書いてすいません。

 デザイナーの中嶋真氏がコマンド誌の座談会で「作戦級ゲームをやるくらいならサラリーマンの実生活で仕事を頑張った方がいい」という趣旨の指摘をしたことがありますけど、作戦級の本質の一面を突いている気がします。

 要するに「先を見据えたマネジメント」が重要であり、面白さであり、責任が求められると。「現場の頑張り」だけに期待してはいけない(笑)という話ですね。

 機会があればプレイしませう。
西新宿鮫 URL 2009/03/19(Thu)07:58:02 編集
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